石巻再訪

鹿島御児神社(日和山)
昨年、『びえいちょこっと旅プレゼント』企画でご縁ができた宮城県石巻市。

以来、「石巻」の文字を見たり聞いたりすると、「!」と反応するようになりました。表現が難しいのですが、「我が事」の一歩手前みたいな感覚。

いつか行ってみたいと思っていました。
今年に入り、4月に「日本の北と南から石巻に元気を届けよう!」というイベントがあるという話を聞き、便乗して訪問することにしました。

イベントは、北海道のおいしいものと鹿児島のおいしいものを持ち寄って、渡波小避難所で共同生活していた皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしましょうというもの。
美瑛-石巻、美瑛-鹿児島の縁により計画され、賛同してくれた方々、イベントに参加した方々の協力により、楽しい時間を過ごすことができたと思います。自分は会場準備をちょこっとお手伝い。

イベント企画の経緯と、鹿児島チームの活動状況はこちらに詳しく出ています。
北海道と鹿児島から石巻へ元気を届けよう-中町・ゴンザ通りで募金活動
イベントプロジェクトメンバーによる報告。詳しく書かれています。
再会・・・石巻にて

石巻報告1

4月8日宮城県石巻イベント御報告(その1)
印象的だったのは、避難所で共同生活をしていた方々同士、再会を喜び合う姿。
避難所を出てからは、集まる機会が中々なかったそうです。連絡先すら分からなかったりすることも。仮設住宅に移る際に連絡先の交換ができなかった場合、後から連絡先を知るのが難しいそうです。役所の人は連絡先を把握していると思われますが、個人情報保護の観点から、そこから聞き出すのは難しいとのこと。第三者に教えることに対して同意を得ることができれば可能だと思うのですが、そこまで手が回らない(からしない)のが現状なのか。

何はともあれ、再会できてよかったです。

震災から1年が過ぎ、被災地のことが気になりつつも何もできていない、していない自分を申し訳なく感じている人も多いのではないかと思います。自分もそんな一人。そして、今何が必要なのか、何ができるのか、現地に行ったら何か分かるかもしれないと思っていました。

実際は、目の前に広がる瓦礫が片付けられた跡を見ただけで、被害の範囲は圧倒的な広さであることを認識し、同時に個人の力では何ともしがたいということを感じました。また、被災者それぞれが背負っているものの違いにより、解決すべき課題は多様になっているということも実感しました。

結局のところ、何をしたら一番よいのかは分からない。だからこそ、関心を持ち続けることと、たまたま知り合ったところでも、ピンポイントでもいいから、何かをし続けることが大事なのではと思うに至りました。

タイトルに再訪とあるのは、20年ほど前に自転車で石巻を走ったことがあるため。
石巻は走っていないと思い込んでいましたが、ツーリングマップを引っ張りだして確認したら、仙台空港から海岸線を走り、多賀城から国道45線に入って北上していたことが分かりました。石巻も通過していました。

こういう形で再訪することになるとはもちろん想像していませんでしたが、どんな形にせよ、できたご縁を大切にしていきたいと思っています。近い将来、今回のプロジェクトの同士、鹿児島メンバーに会いに鹿児島にも行ってみたいです。実現したら、鹿児島に行くのも学生時代に自転車で走って以来約20年ぶり。