渡波(わたのは)

震災から1年と少しが経ち、この度、渡波(わたのは)を初めて訪れました。

「日本の北と南から石巻に元気を届けよう!」のイベント会場から見た海の方向。震災前は、堤防が見えないほどびっちり家が建っていたそうです。

建物が大分少なくなり、更地が広がっています。イベントに来た方の中に、「道がよく分からなくなった」と言っていた方がいたと聞きました。
伊去波夜和氣命神社(いこはやわけのみことじんじゃ)、通称大宮神社、明神社。

鳥居の石でしょうか。壊れたまま、積まれています。

この神社にも津波は押し寄せましたが、社殿の高さまではこなかったそうです。


山積みになっているのは、各家庭より持ち込まれた神棚の類。地震や津波により使えない状態になったけれど、そのまま捨てるのは忍びないということで、持ち込まれているそうです。

ある程度まとまったら、お焚き上げしているとのことでした。

渡波小学校体育館。
うっすら見える横線が、津波の到達した跡。機密性高く作られていたので、水はほとんど入ってこなかったそうです。

体育館と校舎合わせて、初日は800人程、多いときで2,000人程の方が共同生活していました。

左側の木は枯れてしまったようです。

校庭にある桜の木は、昨年春に咲いたそうです。今年もきっと咲くのではと期待しています。
渡波小学校は、現在工事中です。
特に立ち入り禁止にはなっておらず、地元の方も一緒だったので入ってみることに。

こちらは1階放送室です。

避難中、2階以上が居住スペースだったそうです。
こちらは1階男子トイレ。
時間が止まってしまったかのようです。
イベントに来ていた犬。

この姿に癒されました。
赤の他人が見ても癒されるので、飼い主にとってはきっと大切な存在なのであろうと想像します。
こちらは日和山で遭遇。

震災のときは、君も大変な目にあったのかい?

大宮神社の宮司さんと。
宮司さんの話。
どこに住んでいたって自然災害はある。
北海道は1年の内、4カ月は雪の中。よくそんな寒いところに住むなと思っても人は住んでいる。
鹿児島だって同じ。桜島の噴火があっても人は住んでいる。
ここも同じ。津波がくるけれど人は住んでいる。
という話が印象的でした。